1. 細菌

細菌は適応力があり、急速に増殖します。さまざまな栄養要件に応じて、細菌は独立栄養細菌と従属栄養細菌の 2 つのカテゴリーに分類できます。

独立栄養細菌は、さまざまな無機物（CO2、HCO3-、NO3-、PO43-など）を栄養源として別の無機物に変換し、エネルギーを放出し、細胞内物質を合成します。炭素源、窒素源、リン源はすべて無機物質です。

従属栄養細菌は、炭素源として有機炭素、窒素源として有機または無機窒素を利用し、CO2、H2O、NO3-、CH4、NH3などの無機物質に変換してエネルギーを放出し、細胞物質を合成します。下水処理施設内の微生物は主に従属栄養細菌です。

2. 菌類

真菌にはカビや酵母が含まれます。真菌は炭素源として有機物を含む好気性細菌であり、生育 pH は 2 ～ 9、至適 pH は 5.6 です。真菌は酸素をほとんど必要とせず、細菌の半分の酸素を必要とします。真菌は、pH が低く、酸素分子が少ない環境で発生することがよくあります。

真菌糸体は活性汚泥の凝集において骨格の役割を果たしていますが、糸状菌が多く発生すると汚泥の沈降性能に影響を与え、汚泥の膨潤を引き起こします。下水処理における真菌の役割は無視できません。

3. 藻類

藻類は、単細胞および多細胞の植物微生物です。クロロフィルを含み、光合成により二酸化炭素と水を同化して酸素を放出し、水中の窒素、リン、その他の栄養素を吸収して自身の細胞を合成します。

4. 原生動物

原生動物は、分裂と増殖が可能な最も低い単細胞動物です。下水中の原生動物は、浄水器でもあり、指標でもあります。ほとんどの原生動物は好気性従属栄養型に属します。原生動物は下水処理において細菌ほど重要な役割を果たしませんが、ほとんどの原生動物は固形有機物や遊離細菌を食べることができるため、水質を浄化する効果があります。原生動物は環境の変化に敏感で、水質環境によって出現する原生動物も異なるため、水質の指標となります。例えば、溶存酸素が多いと時計虫が大量に出現し、溶存酸素が1/Lより低いと出現が少なくなり活動しなくなります。

5.後生動物

後生動物は多細胞動物です。下水処理施設や安定化池でよく見られる後生動物は、ワムシ、線虫、甲殻類です。

後生動物は、より良い水質環境に生息する好気性微生物です。後生動物は細菌、原生動物、藻類、有機固体を餌とします。それらの外観は処理効果が優れていることを示しており、下水処理の指標となります。